月曜日, 4月 19, 2010

弘法伝説

弘法大師(空海)の伝説は 世に五万とありますがこの話もその一つ。

エツ(かたくちいわしの兄弟)は日本では筑後川の下流でしか取れない魚です。
エツは 絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)指定されていますので、春より初夏のころまでまでが短いエツ漁の時期で、漁獲量もコントロールされています。
これは筑後川の初夏の風物詩ともいえる魚です。

さて、伝説では 空海は唐の数年の留学(本来は数十年いなくてはいけなかった)から日本(福岡)に戻った。
しかし、なかなか京都に戻る許可がでなかったので九州をあちこち歩かれていた頃のお話です。
ある時期 筑後川流域の漁民は魚が取れず大変困っていました。
そこを訪れた空海は泊めて良くしてもらった漁民の生活の貧困さをたいそう心配されました。
翌朝 川辺にでて近くにあった笹の葉を取り 川面に空海が投げ入れたところその笹の葉は銀色の魚にかわって泳ぎ始めたといいます。
これが 弘法大師のエツ伝説の始まりです。

エツはレッドリストに乗っている魚だけに 今ここではエツ漁をコントロールしている柳川漁協に入荷したエツをあつかっている仲買の方よりまれに入荷します。
ポレポレ店長は笹の葉に似た銀色に輝くエツが大好きです。
エツには何か夢がいっぱい詰まっていそうな気がしてなりません。
 
ポレポレ店長 た。 (ご利益のありそうなものが大好きです。)